まごころを売りたい

嘘がつけない!?(;^ω^)不動産屋さんのお話です。

「囲い込み」とは何か

こんにちは、まごころです。

皆さんは「囲い込み」って聞いたことありますか?

度々ネット上でも話題になるので、知っている方もいらっしゃるかもしれません。

今回は以前紹介した「正直不動産」のストーリーを追いながら

私(現場経験者)のリアルな補足したいと思います。

 

 

 ↑嘘がつけなくなった不動産屋が主人公の漫画です。

家を買ったり売ったりしたい人、または不動産会社に勤めたい人お勧めです。

 

 

 

1.コミックス1巻、第4章 囲い込み(後編)

こちらのページに囲い込みの様子について書かれています。

レインズを介して

好条件の購入希望者が現れても、

「すでに売却が決まった」と

嘘をついて門前払い。

その間に、自分たちで購入希望者を見つければー

めでたく両手の完成だ。

 

 

 

2.レインズとは

国土交通大臣指定 公益財団法人 (東日本・近畿・西日本)不動産流通機構

が運用しているITシステムです。

 

以下東日本不動産流通機構での説明。

不動産物件情報の登録と提供を行うレインズシステムを通して、不動産取引の透明性と、適正・円滑・迅速な取引の実現を図っています。

レインズとは、Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)の略称で、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピュータ・ネットワーク・システムの名称です。

指定流通機構の会員不動産会社が不動産情報を受け取ったり情報提供を行うシステムで、会員間での情報交換がリアルタイムで行われています。

不動産の購入をお考えの方に、 不動産業界が把握している網羅的で最新の物件情報のなかから検討し選択していただけるように。
不動産の売却をお考えの方に、 不動産業界全体が連携して買い手をお探しできるように。

こうした願いを実現するために不動産業界が大同団結して平成2年に誕生させたのが不動産物件情報交換のためのコンピュータ・ネットワーク・システム 「REINS(レインズ)」です。

 うむ。よくわからん。

 

 

ざっくりいうとレインズというのは不動産会社の為の、物件情報を共有できる不動産ポータルサイトのようなものです。

ヤフー不動産とかSUUMOとか一般の人達でも見れるサイトがありますが、あれに似たような感じです。

一般の不動産ポータルサイトと違うのとは、「不動産会社の為のサイト」であるということです。

 

 

3.なぜ嘘をつく?

さて、作中で「レインズを介して好条件の購入希望者が現われても」と言っています。

登録した物件をレインズから見て、買いたいという人が現れても、という意味です。

買いたい人が現れても・・・なんでしったっけ。

「すでに売却が決まった」と

嘘をついて門前払い。

 言っている意味が分からない・・・のは私だけでしょうか・・・

 

その間に、自分たちで購入希望者を見つければー

めでたく両手の完成だ。

 ここの「両手」の意味が分かればわかりやすいです。

 

 

 

 

 

4.「両手」とは?

両手とは不動産業界用語です。

家を売りたい人と家を買いたい人、両方から仲介手数料をゲットすることを

業界用語で「両手契約」といいます。

どちらか片方の場合は「片手契約」といいます。

不動産会社からすれば売りたい人と買いたい人からお金をもらったら方が、

お金的にはうれしいことになります。

めでたく両手の完成だ。

お金がいっぱいもらえるから、めでたいわけですな。

 

 

 

 

 

 

5.なぜ嘘をつくのか

不動産を買いたい人が他の不動産会社からの紹介になると「片手」になるからです。

分け前が減るんですね。半分に。

嘘をついて門前払いされるのは、他の不動産会社経由のお客様です。

売却依頼先の不動産会社に直接問い合わせたお客様だけが購入できることになります。

めでたく両手の完成だ。

 めでたいですなあ。

 

 

 

 

 

6.何が問題なのか

両手欲しさに嘘をついて断ってしまうことは、家を売りたい人からすれば機会損失になります。

レインズは不動産情報を業者間で共有し、お客様を互いに紹介できるようにしたものです。

 

 

 

 

 

 

7.体験談

私も囲い込みをしているところを見たり、されたことは何度もあります。

大手の不動産会社に在籍してた社内においても、

 

 

「〇〇〇〇マンションの物確(物件がまだ紹介できるかどうかの確認)きたら、無いって言っておいて」

「〇〇の野郎、物件止めやがって」

 

 

とか毎日のように何度も聞いてました。(社内だと言葉遣いもこんな感じです。)

 

 

私も「この物件が見たい」と要望があった物件を問い合わせてみて、

「契約予定です。(案内できないよ)」と言わたことは何度もあります。

 

 

「もう無い(紹介できない)」と言われたマンションが翌週、何百万円も値段が下げられたりするのもざらでした。

売主さんがかわいそうだなあと思ったことを今でも覚えています。

 

 

当時の購入見込みのお客様には、

「物件がもう契約予定といわれてしまったけど、ただ止められている

(囲い込みされている)だけの可能性もあるから、

〇〇不動産に直接問い合わせたら買えるかもしれない」って言ってました。

会社にバレたら正直不動産のように速攻クビでしょうw

本当に直接問い合わせて買っちゃう人もいましたが、

大勢の方からは

「まごころさんからの紹介の物件で購入したい」って言ってもらって、結局近くの別のお家をを買ってもらってました。

 

 

 

 

 

 

8.最後に

 

色々な規制をかけて囲い込みしづらい環境になっては来ているみたいですが、

本質そのものは大して変わってないと私は思っています。

「いいこと」だけを言ってくるやつなのか、「正直」なのかは所属する会社ではなく、個人個人で全然違います。気を付けましょう!

そして是非正直な私にご相談ください~!