1.媒介(仲介)とは?
ばいかい【媒介】
《名・ス他》二つのものの間にあって、両者の関係のなかだちをすること。またそういうもの。「マラリアを―する蚊」
グーグルによるとそういうことらしいです。
媒介と仲介は何が違うの、ということで。
ちゅうかい【仲介】
《名・ス他》両者の間にはいって、とりついだり、まとめたりすること。なかだち。あっせん。「―の労をとる」
グーグルによるとそういうことらしいです。
ほぼ同じ意味だねってことになっているみたいです。
日本では不動産屋は仲介人という立場になっています。
二つ(両者)の間に入ってなかだち、あっせんするということですな。
2.代理とは?
アメリカなんかですと不動産会社は(向こうではエージェントとかと言いますが)
仲介人ではなく代理人となってます。
だいり【代理】
《名・ス他》他人に代わって事(特に職務)を処理すること。また、その人。「―をつとめる」
代理の説明には二つ(両者)の~の言葉がありません。
民法第108条(自己契約・双方代理)
同一の法律行為については、相手方の代理人となり、又は当事者双方の代理人となることはできない。ただし、債務の履行及び本人があらかじめ許諾した行為については、この限りでない。
不動産取引の場合簡単に言えば、
「売りたい人」と「買いたい人」はお互いの利益が真反対だから、基本的に両方の代理人になることはできないよってことです。
双方代理という言葉で宅建の試験にも出ます。
3.それで?
不動産仲介は実質的には代理人行為に当たるから、
「両手契約はおかしいんじゃないか」
ってずーーーーーーっと前から議論になってます。
政府の出すマニュフェストに載ったこともあります。
しかしまだ現実のものとはなっていません。
代理じゃなくて仲介だから双方代理には当たらないという主張もあります。
冒頭の言葉の意味の違いを見れば、まあ確かにそうなのかもしれませんが・・・
4.だから?
仲介人は双方の意見をよく聞いて、どちらか一方の味方をしすぎず絶妙な落としどころに導く。または、何が良くて、悪いのかがお互いに「その通りだな」納得させることができる。
仲介とは
遠山の金さんシステムです。
裁判みたいに代理人同士が利害に分かれて戦わせることで和解に導くやり方ではありません。
とっても平和的。
私は仲介自体はとってもいい仕事だと思っています。
両手契約もそんなに悪いもんじゃない。もちろん片手契約だから悪いわけでもない。
こんな平和で人間的でだれから恨まれることもなく、みんなから感謝されるなんてそんなにない。(と勝手に思ってます)
でもその代わり遠山の金さんはとんでもなく立派な人でないといけません。(と私は思います。)
ニコニコ優しそうな顔をして、裏ではお金で融通してたりとか。
よくわからないから適当な事しちゃったりとか。
めでたく両手の完成だ。とかいっちゃったりとか。
しないで。
強く、優しく、詳しく。
してなきゃいけないんだわ。
お客様から信頼いただけるようにしています。
ということです。おわり。